mizuya / 菓寮 浮雲

Menu Curation and Recipe Development

2025年5月1日に開業した京都府北部・宮津のホテル「mizuya」に併設するカフェ「菓寮 浮雲」で提供する和菓子のメニュー開発、日本茶と器の監修を手掛けました。

この度制作した3種類の上生菓子は、京都の老舗和菓子店「有職菓子御調進所 老松」に製造を依頼。店内では出来立てのあんみつを提供。

菓子器、茶器は京都を拠点に作陶する陶芸家へ特注し、地元産を大切にしながらも世界観にこだわったディレクションを心がけました。

食材のリサーチから、製造委託先、仕入れ先の開拓、現地スタッフへの調理講習まで一貫して担当しています。

「浮雲特製あんみつ」

東アジア圏との交易の中心にあったという京丹後エリア。オリエンタルな要素を加えるため、スパイスチャイを取り入れたあんみつを考案。

宮津・磯野開化堂の和紅茶を使ったまろやかなスパイスチャイシロップと、丹後ジャージー牧場の牛乳で作られたすっきりとしたミルクアイスが主役のあんみつです。
チャイシロップとアイスが溶け合うと、より一層美味しくお召し上がりいただけます。

「浜辺」

きらきらと輝く宮津の海、砂浜や石に見立てた羊羹。
丹波黒豆、きな粉、アクセントに求肥が入っており、優しい甘さです。

「藤織り」

藤の繊維から作られる京丹後の伝統的な織物「藤織り」をイメージした上生菓子。
漉し餡に忍ばせた夏蜜柑ピールが爽やかに香ります。

「松の箱庭」

天橋立の松林に見立てた蒸し菓子。浮島と呼ばれるしっとりとしたカステラのような生地の上に、
抹茶の餡で松を表現しました。季節に合わせて松林の装いが変わります。

We developed the menu for Japanese sweets to be served at the “Saryo Ukigumo” cafe attached to the “mizuya” hotel in Miyazu, northern Kyoto, which opened on May 1, 2025, and supervised Japanese tea ceremony and utensils.